選⼿として29年、解説者として3年、そして監督として7年。私はこれまで、多くの⽅に⽀えられ、たくさんのご恩をいただきました。周りの⼈なくして今の⾃分はありません。恵まれ、⽀えられ、そしてお⼒をいただき、ここまで来ることができたと思っております。これからは、野球界への恩返しはもちろんのこと、野球という枠組みに捉われず、より多くの視点で、多くの⽅々と関わりながら、未来のために⾃分にできることを精⼀杯やらせていただければと思います。
⾒て、聞いて、触れて、感じて、感性を養う。この歳になっても、発⾒と驚き、そして学びに溢れています。⾃ら動き、体験して、汗をかき、その中で気づいたこともたくさんあります。⽇本の⽂化や職⼈の技術は本当に素晴らしく、そして尊いものだと改めて感じました。受け継がれてきた知恵や⽂化、考え⽅をこれからも⼤切にし、未来に引き継いでいくために、様々な形で活動をしていきたいと思います。
科学や技術の進歩はとても素晴らしく、私たちの⽣活は数⼗年で⼤きく変化を遂げました。その環境に⾝を置く私たちが、忘れてはいけないものも必ずあると思います。科学や技術と、私たちが受け継いでいかなければならない知恵や考え⽅、そして⽣きる⼒。両⽅を理解し、ハイブリットな思考から、より素晴らしいものができると私は思います。
今私に何ができるのか。思考を⽌めることなく、たくさんの⽅と協⼒して、そして共に未来を創っていきたいと思います。